第8回口頭弁論・原告意見陳述①

ちょうど2年前、2016年の7月21日から22日にかけて高江で起こったことは今も脳裏に焼き付いています。自分も飛んでいきたい気持ちでしたが、仕事の関係でどうしても東京を離れることができなかったので、一晩中パソコンの前にかじりついていました。22日の明け方に1000人とも言われる機動隊員が、ご存知の通り沖縄県警だけでなく東京警視庁を含む6都府県からの機動隊員が押し寄せ、70号線を封鎖してN1ゲート前を埋め尽くし、座り込んでいた市民の強制排除に乗り出した時の感情は、言葉で言い表すことができないものです。非暴力の市民に対して、国家権力がむき出しの暴力をふるう様子に目の前が真っ暗になりました。

夏休みを取ってようやく高江に行けたのは、その強制排除からちょうどひと月後の8月中旬でした。その後、9月、11月、12月にも高江に足を運んでいます。そのたびに、警察機動隊による数多くの違法な行為を目撃していますし、自分自身も何度も被害にあいました。民意を無視して強行される工事作業に対しての非暴力の抗議・表現活動は、憲法が保障する権利のはずです。にもかかわらず、自分たちの税金で派遣された機動隊員がそれを無視し、沖縄に新たな軍事基地を造ることに加担した。その事実を黙認することは、納税者である自分も加担したことと同じだと考え、この住民訴訟の原告になりました。

現場では、警察機動隊は、砂利を運ぶダンプトラックや作業員の乗った車を通行させるために、市民の通行の規制・妨害を繰り返していました。検問や道路規制だけでなく、より直接的に身体の自由や表現の機会を奪われるという事態も毎日起こっていました。道路で座り込みしている市民を力で排除した後、人員輸送車2台の間に作った小さなスペースに囲い込んだり、道路脇に機動隊員自身が壁となる形で身動きを取れないような状況を作り出したり、そうした状況で長い時では1時間半以上も移動の自由を奪われました。実際に品川ナンバーの警視庁の車で作られた壁の中に囲われた経験もあります。

また、強制排除の結果、救急車で運ばれるような怪我を負わされた方が何人もいます。わたし自身はそうした大きな怪我を負うことはありませんでしたが、座り込んでいる場所から排除される際には、両手脚を2・3人がかりでものすごい力で掴まれて運ばれるので、腕や足には常に痣ができていました。個人の意思に反して強制的に排除すること自体がおかしいのはもちろん、機動隊員の男性が女性の身体を触って怪我をさせるというのは異常だと思います。

このような違法行為や人権侵害を重ねた警視庁機動隊の派遣を一人の東京都民として決して許すことはできません。本裁判において、審理が十分に尽くされ、公正な判断がなされることを心から望みます。 

 

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